今回は大会運営視点でお届けします。
全米マスターズ水泳大会に参加!
2019年8月11日
Marguerite Aquatics Complex
27474 Casta Del Sol, Mission Viejo
2019年大会運営ディレクターへのインタビュー
2005年 2012年 2019年 今回で3回目のMission Viejoでの開催
US Masters 会員 65,000人(内競泳10%=約6,500人)
他はフィットネス・OWS・トライアスロン等
US Masters National 出場者 1,400人(会員登録の2.15%)
オフィシャル 40人
ボランティア 500人
大会運営
US Masters Swimming(USMS)は、開催地のクラブに運営主導権を与えている。開催クラブのマスターズコーチが主体で計画、運営が進められる。開催地クラブコーチは、収支(ビジネス目線)考えた上で大会を運営を実施している。
"安全に大会を楽しむ”が大前提で運営を考えられていますが、イベントとして成功するには何が必要かを掘り下げ、地元企業、地方自治体との連携も含めコーチが主となり交渉し大会を計画している。
開催運営者はどのようにすれば自身のクラブに収益が持たされるかを計画し、地方自治体、地元企業と連携を計り大会運営を実施している。
どのような大会ですか。
・参加者は各国から来ていますか。→主は米国国内です。
・高齢者の参加は? →80歳以上は50人
・選手のレベルは? →主流派元スイマーだが、ビギナーから始め本大会初参加者もいる。
初参加者でも気兼ね無く充分楽しめる雰囲気があり、楽しんでいる。
館内の案内と手続き等はスムーズか?
・会場に入り直ぐに自賠責署名書の書類にサインする場が設けられている。
大切な事項大事なので、解り易く表示されている。
・署名後大会参加確認カウンターで関係書類と参加賞を貰う。
プール環境は?
・メインプールは、水深2メートル以上
サブプール2面 1面はダイビングプール 1面は幼児プール
ウォームアッププールには65歳以上専用コースが設けられていた。
マスターズ大会では、幼児プールでも充分なウォームアップが成されていた。
活発なマーケティングと初心者から上級者、オープンウォータースイマー、トライアスリートの為の情報が充実している。
運営者向け、クラブ、コーチへの教育プログラム、情報が充実している。
USマスターズ水泳の為に寄付金を求める機会をWEB上で常に設けている。(登録時など)
デジタルマーケティングの一環としてWeb Siteの活用が活発に行われている。
デジタルマーケティングの一環としてSocail Networking Service( Facebook(9.8万人)、Instagram(1.3万人)、Twiter(2.9万人)) との連携をはかっている。 また、SNSで#USMastersSwimmingでタグ付けすると直ぐに"いいね"が押される。
デジタルマーケティングの一環としてYouTube Channelに登録し活用している。このチャネル登録者は、2.4万人 US Masters Swimming
College Club Swimming の支援を行なっている。
登録者向け初心者、中級、上級向けに練習メニューサンプルの提供を行っている。
積極的な初心者の勧誘、トライアル期間を設けてのプロモーションを行っている。
ALTS(Adult Learn To Swim)の為の講義(アダルト初心者コーチとは、コーチ認定、コーチ配分、ALTSリード法、ALTS物語、認定コーチ)を実施している。 ALTS Central
Club の為の講義(クラブ設立、マーケティング、保険、ゴールドクラブデザイン法、クラブ情報)を実施している。Club Central
Coachの為の講義(コーチとは、コーチ認定、マーケティング、継続の為の教育、コーチ配分設計、メンタープログラム、クラブ設立、保険、クラブ情報、コーチ募集)を実施している。Coach Central
Fitness and Trainingのサービス(クラブ検索、オンライン練習メニュー、トレーニングプラン、運動記録、情報(記事・ビデオ:オープン・ウォーター・スイム向けも有り)、ドリル&テクニック、初心者向け情報、トライアスリート情報)の提供を実施している。
ウェルカムパーティー、このイベントは競技以外でも収益を上げる為のイベントです。
この大会を通じての印象を3つ上げると、先ず、1マスタースイミングコーチでも大会運営をしっかりと熟知し運営していることが一つ、次に素晴らしと感じたことは、街ぐるみでの水泳大会の取組と楽しく泳ぐが主ではあるが、ビジネスとしても確りと計画立てられていた。 最後に収支計算書の数値も踏まえて大会運営を常に考えているところは、スポーツビジネス思考が末端まで届いていることを感じ驚かされました。
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