企業が行っているメンタルヘルス対策として、以下のようなものがあります。
メンタルヘルス教育やカウンセリングの実施
オンラインコーチングやストレスチェックの導入
フレックスタイムやリモートワークの導入
ワークライフバランスの改善
ストレスチェックの実施
メンタルヘルスに関する相談窓口の設置
健康経営に取り組む取り組み
また、以下は厚労省が推奨している4つのメンタルケアです。
1.セルフケア
従業員が自分たちでメンタルや自分の心の健康状態を管理する
2.管理監督者によるラインによるケア
直属の上司などが部下のメンタルヘルス状況を把握し改善を行う
3.事業場内・産業保健スタッフ等によるケア
産業医や衛生管理者・保健師が「セルフケア」や「ラインケア」できるよう支援する
4.事業場外資源によるケア
専門的な外的機関のアドバイスやサポートを取り入れる
しかし現状多くの企業はメンタル不調な社員が出てきてから、メンタル対策に取り組んでいるのではないでしょうか。メンタル不調にならないように、心身健康の状態を維持するために、どれだけの企業が事前の対策に取り組んでいるでしょうか。
メンタルヘルスも歯磨きと同様に、虫歯にならないよう日々の歯磨きをするように、日々の予防が必要だと思います。ワークバランスや職場環境の改善もとても健康増進に関わることと思いますが、これは社員が自分でコントロール(セルフケア)できることではありません。
今私が注目しているのが、スポーツで健康増進・メンタルヘルス予防を行うことです。スポーツを日々の生活に取り入れていない人にとっては、ハードルが上がってしまうと思います。そこで注目したのがヨガです。
ヨガは誰でも簡単に始めることができます。体が硬い人でも大丈夫です。そして、ヨガは体の柔軟性を高めるだけでなく、心身のリフレッシュ、ストレス対処、感情やメンタルの安定にも効果があると言われています。
私の友人でインド人のヨガインストラクターに、ヨガがもたらすメンタルヘルスやストレス効果に聞いてみると、以下の回答が得られました。
1. ストレスに対処するためのヨガ
ヨガは、ストレスが個人に与える影響を最小限に抑えます。ヨガは、神経系を強化し、ストレスの多い状況に前向きに立ち向かう力を与えてくれます。
現代生活の悩みは、私たちの生命エネルギーを貯蔵している神経細胞から取り出しているため、生体エネルギーを枯渇させてしまいます。その結果、エネルギーが枯渇し、精神的・肉体的なバランスが崩れ、ストレスが生じます。
ヨガの科学では、神経は無意識のマインドをコントロールし、強い神経系を持つ人はストレスの多い状況によりポジティブに対処できると考えられています。
アーサナは全身の細胞への血流を改善し、神経細胞を活性化させます。この流れは、神経系をリラックスさせ、若返らせ、軽快さを与えるだけでなく、ストレスに耐える能力を向上させてくれます。
2. 健康のためのヨガ
健康は、心身の各部分が完璧にコミュニケーションすることによってもたらされます。各細胞が互いにコミュニケートするとき、健康がもたらされます。
健康とは、単に病気から解放されることではなく、関節、組織、筋肉、細胞、神経、腺、体の各システムが完璧なバランスと調和を保っていることでなければならない。
健康とは、身体、心、知性が完璧に均衡を保ち、最終的に魂と完全に交わること。
ヨガのアーサナは、生体エネルギー(生命力)を均等に分配し、心を平穏な状態にするのに役立ちます。
アーサナは、呼吸器系、循環器系、神経系、ホルモン系、消化器系、排泄系、生殖器系のバランスを完璧に整えます。身体の平衡は、精神的な安らぎをもたらし、知的な明晰さを向上させます。
3.感情とメンタルのためのヨガ
横隔膜は、心臓の知性の座である。心臓は、感情的な心の座です。ストレスや感情の起伏が起こると、横隔膜が緊張してその形を変えられなくなり、さらなる混乱を招きます。
アーサナとプラナヤーマの練習は、横隔膜に弾力性を持たせることで問題に対処し、伸ばせば情緒不安定によるどんな歪みにも対応できるようにします。
心は自然に活動的でダイナミックになり、魂は光り輝く。ヨガの練習は、状況や反応によって起こる不安定さや平衡感覚の喪失を根絶するものである。
練習は感情的な態度を刺激して変え、不安を勇気に、優柔不断と判断力のなさを前向きな決断力に、そしてすべての感情の不安定さを自信と心の均衡に変えていくのです。
ヨガを日々の生活に取り入れて、メンタルヘルスの予防、ストレスの改善に取り組んでみてはいかがでしょうか?
Comments